Social CM Award 2009 結果発表
作品投稿数170本の中から最優秀賞、優秀賞、そして審査員賞が決まりました。
河尻亨一賞
田島紗月 (武蔵野美術大学造形学部 映像学科1年)
消える遊具
共同制作者
上嶋萌(武蔵野美術大学) 河口朋葉(武蔵野美術大学) 服部愛弓(武蔵野美術大学) 福岡晃久(武蔵野美術大学)
作品の扱う問題
消える子供の遊び場
作品アピール欄
ミニチュア制作の素材に針金を用いたのは、行政により半ば強制的に遊具が無くなる寂しさと虚しさをより強調するためである。この世界観を作り上げるために、背景やミニチュアの完成度をどこまであげるかで、幾日も針金と格闘した。またコマ撮りという手法での撮影は初めてだったので、カメラのブレや照明等の試行錯誤を繰り返し、何とか完成まで持っていった。作中のBGMも一から自分たちで作り、動画とのタイミングを合わせられるよう工夫して作品に漂う雰囲気を際立たせた。アニメを手書きにすることで子供を浮き立たせ、躍動感を出し、無機質な公園との対比を表現した。素材を全て自分たちの手で作るのは大変だったけれど、グループの一人一人の能力がうまく機能したので満足できる作品に仕上げることができた。
なぜこの社会問題を選んだのか
今、全国の遊具の総数が減っている。過去にマスコミで取り上げられ、一時は世間の注目を浴びたが、その話題が消えつつある今も、遊具の数は減り続けている。主な原因は安全性への疑問や点検にかかる費用の不足である。私たちは、遊具が実際に消える過程を体感した世代であり、消えていく遊び場への寂しさを肌で感じた。今回、多くの人に向けて表現できる機会を得て、このCMの制作に取り組んだ。この作品を通して、子供たちに再び 外の遊び場を与えるきっかけを作れたら、と思う。
社会に言いたい事
ひとつの事故で、その遊具を全国の公園から撤去するのは納得がいかない。
その背景には、行政に遊具を安全に整備する資金が無いということがある。
いまの子供たちに遊び場を与えるために、リアルに感じた私たちが声を上げようと同世代に訴え、行政に対して私達が子供のときに理由も分からず目の前から大好きな遊具をなくしてしまった寂しさ、子供たちのためにもっと資金をつぎ込んで、外の遊び場を守ってほしいと主張したい。












